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1993 Orville Les Paul Standard LPS-75 Mod / CSB

¥99,000 税込

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1993年製 Orville Les Paul Standard LPS-75をモディファイした個体です。

フロントピックアップはセイモアダンカンのSH-2Nで、リアはトーカイ製の9.8ピッチのピックアップをマウント。一部ゴールドパーツにしてペグをロトマチックタイプに交換するなど、後にオービルから発売されるジミーペイジモデル、JPSPL2的なイメージでモディファイしています。( ペイジサーキットは入れていません。)

このKシリアル時期は、by Gibsonのみが寺田楽器製でこちらの93年製Orvilleは日韓合作とも言うべき時期の個体です。

1988年頃のフジゲン楽器は、フェンダージャパンに比重をかけていた為、全体的には製造体制が難を極めており、特にギブソンタイプなどはセットネックのレスポールを作る事すら苦労していた暗黒時代です。

グレコ名義ではボルトオンタイプのレスポールモデルを発売するなどしていた理由は、名義はグレコでも当時韓国のOEMにてレスポールモデルを製作していた東海楽器と同じラインに委託していた為です。

Gibsonライセンスを持つ、Orvilleブランドの発売が決定した段階では、by Gibsonを寺田楽器が製作しOrvilleブランドはフジゲンの生産体制が整う迄に猶予期間を与えていたので、半分日本製で半分は韓国製とも言うべき日韓合作時代の最終年度が1993年になります。

ようやくフジゲン楽器の生産体制が整った1993〜4年頃にはby Gibson名義も寺田楽器からフジゲン楽器にスイッチして、どちらの名義でもフジゲン楽器製作のOrvilleとなります。

この時期には、フェンダージャパンだけに比重をかけられないと判断したフジゲン楽器は、メインの製造先をダイナ楽器へバトンタッチ。この製造体制が整うまで待つ…と言う姿勢をフェンダージャパンも採用したので、いわゆるクラフテッドインジャパン時代には、木部がトーカイ製造、アトランシア製造で組み込みはダイナ楽器になるのです。

日本のユーザーの多くが勘違いしているフジゲン神話ですが、グレコ名義の70年代後半から80年代前半を黄金期とするなら、ギブソンからの訴訟問題でフジゲンが日本国内で勝手に商標権を登録した為、トーカイのように一度は倒産の憂き目を回避はしましたが、フェンダージャパンブランドに製造体制を集中していた為、グレコのギブソンコピーは品質も下がり、トーカイ楽器とも親密な関係を築きながら、韓国でのOEM製造を併用していくようになりました。

同じ頃にスクワイアブランドもフェンダーUSA管轄下になるなど、全てのライセンスブランドの事情は繋がっています。

あくまでもレスポールはギブソンのもの。ストラトキャスターはフェンダーのもの。であり、二度とコピーモデルは作りません!と宣言した星野楽器管轄のibanezブランドが、早い時期からアメリカで受け入れられたのは、それに由来しています。70年代後半辺りの日本人は今の中国を非難するような立場ではないくらい、いわゆるコピー品の権利問題に関して軽く考えていました。

ギブソンが訴訟を起こしたのは当然な事なのです。ただしアメリカ的な考え方としては、「 これだけの贋物を作れる技術があるんだから、敵に回すよりは味方につけた方が得策 」と言う紳士的かつビジネス的にも賢い考え方をするので…フェンダージャパンが生まれ、かつギブソンジャパンとも呼ぶべきOrvilleブランドが1988年にスタートするのです。

ただし、どちらも日本マーケット限定と言う本家からの制約がありましたが、インターネットが普及したネット社会になると、中古のフェンダージャパンは高く評価され、Orvilleブランドはギブソンが認めた唯一のライセンスブランドとしての日本製が世界的に評価されている…と言う形になります。

エピフォンは元はアメリカのブランドで、ギブソンが傘下に納めた以降は70年代後半は日本製、80年代後半は韓国製など…全てのブランドの製造体制が非常に似通う形になるのは当然だったことになります。

ナビゲーターやクルーズとは異なり、ギブソンにきちんと利益が分配されたブランドであるOrvilleは世界的に求められています。

リサイクルショップやヤフオクでは間違えた情報が一人歩きしておりますが、Orvilleブランドが終了してEpiphoneに引き継がれる僅かな時期に、純韓国製のOrvilleが存在します。シリアルナンバーL97で始まるものは、正に純韓国製の廉価版でトグルスイッチ位置もおかしな位置にあり、唯一オービルのクォリティを満たしていない時期です。

ギブソンライセンスでの、日本マーケット限定のオービルブランドの終焉は1997年が最後になります。1998年頃のエピフォンジャパンのレスポールモデルはほぼオービルのLPS-75が名義がエピフォンに変わっただけ…と言う事になりますのでクォリティーは変わりません。画像にあるブロックインレイのポジションマークの上から何かしらの色目をつけているのが90年代フジゲン製の特徴ですが、はみ出しているものが殆どです。

この辺りも考慮して、ご購入者様の判断でby Gibson分のアップチャージ分を適正と判断するならば…二度と復活する事はないであろう、日本製造のオービルブランドの価値は下がることはあり得ないでしょう。むしろ上がる一方だと思いますので是非今のうちに!

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